保険薬局の方へ

がん化学療法に関する保険薬局との連携

当院では、化学療法をうけられる患者さまに質の高い医療を提供する観点から連携充実加算の届け出を行い、他医療施設や調剤薬局の皆さまと連携しています。

当院で使用されている化学療法レジメン

  • 大腸癌
  • 胃癌
  • 膵癌
  • 肝癌
  • 胆道癌
  • 食道癌
  • 卵巣癌
  • 子宮体癌
  • 子宮頸癌
  • 神経内分泌腫瘍
  • MSI-High固形癌
  • 内服薬のみによる化学療法

がん化学療法患者指導用説明書

食道
大腸
胆道
膵臓
肝臓
卵巣
子宮体部
子宮頸部
内服薬の化学療法
神経内分泌腫瘍
MSI-High固形癌
TMB-High固形癌

患者さまの服薬状況や副作用発現状況等の当院への情報提供

情報提供用紙は薬局独自のものを使用していただいても結構です。

当院へのご相談

医師会病院
受付時間:月~金 8:30~17:00/土 8:30~12:30(日祝は除く)
TEL:099-254-1125(代表)
  • 治療レジメンに関するご質問等は、薬剤部へ(メールでのご質問:yakuzaibu@city.kagoshima.med.or.jp)
  • 患者さまの治療状況に関するご相談等は、外来化学療法室へ

院外処方箋

院外処方箋への検査値の記載について

当院では地域保険薬局との連携および医薬品の適正使用の観点から、院外処方箋に検査値を記載しています。検査値は保険薬局の薬剤師が調剤するときや、お薬の効果、副作用を確認するときに重要な情報となります。

記載する検査値

15項目:白血球、好中球、血色素、血小板、AST(GOT)、ALT(GPT)、総ビリルビン、アルブミン、K、クレアチニン、推算GFR(eGFR)、CRP(定量)、CK(CPK)、PT-INR、ヘモグロビンA1c(NGSP)

注意事項

  • 検査値は過去90日以内に測定された直近の値です。
  • 期間内に該当検査が実施されていない場合、項目名は表示されません。

院外処方箋 見本

院外処方箋 見本

  • 入力できない場合は、一旦デスクトップ等に保存してからご使用ください。

採用薬・院外処方可能薬一覧

採用薬情報

令和6年 6月25日 令和6年6月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和6年 4月23日 令和6年4月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和6年 2月27日 令和6年2月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和5年 12月26日 令和5年12月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和5年 10月24日 令和5年10月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和5年 8月29日 令和5年8月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和5年 6月27日 令和5年6月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和5年 4月25日 令和5年4月医薬品採用・削除等のお知らせ
令和5年 2月28日 令和5年2月医薬品採用・削除等のお知らせ

院外処方箋記載の検査値臨床的意義

血液機能

白血球数

  • 正常値
    35-93【単位:102/mm3
  • 臨床的意義
    白血球は顆粒球(好中球、好塩基球、好酸球)、単球、リンパ球からなり、それぞれが別々の機能を有している。感染症などの炎症性疾患、白血病などの血液疾患、薬剤による影響で異常値を示す。

好中球数

  • 正常値
    15.1-72.5(43.0-78.0%)【単位:102/mm3
  • 臨床的意義
    好中球は5種類ある白血球の1種類で、3種類ある顆粒球のなかのひとつ。盛んな遊走運動を行い、主に体内に侵入してきた細菌や真菌を貪食することで感染を防ぐ役割を果たす。

血色素量

  • 正常値
    男:13.1-17.5 女:11.0-15.1【単位:g/dl】
  • 臨床的意義
    血色素(ヘモグロビン)は赤血球中に存在する鉄を含んだ蛋白で、酸素と結合する性質をもっている。貧血の種類と程度の診断に用いられる。

血小板数

  • 正常値
    13.0-36.0【単位:104/mm3
  • 臨床的意義
    血小板は血栓の形成に中心的な役割を果たしている。血管壁が損傷したときに集合してその傷口を塞ぎ、止血する作用がある。

腎機能

クレアチニン

  • 正常値
    男:0.61-1.04 女:0.47-0.79【単位:mg/dl】
  • 臨床的意義
    クレアチニンは筋肉内に含まれていたクレアチンの最終代謝産物で、糸球体で濾過されたあと、尿細管での再吸収や分泌をほとんど受けず、大部分が尿中で排泄される。腎での濾過機能の指標となっている。

推算GFR(eGFR)

  • 正常値
    90以上【単位:mL/min】
  • 臨床的意義
    糸球体により濾過される血漿量のことで腎機能の指標に用いられる。血清クレアチニンと年齢、性別から算出し、体表面積1.73㎡(170cm、63kg)で補正した値となっている。薬物の投与量設定には補正を外した値を用いる。

肝機能

AST(GOT)

  • 正常値
    男:13-36 女:11-29【単位:IU/l】
  • 臨床的意義
    ASTは心筋、肝、骨格筋、腎などに多く存在する。これらの臓器の細胞変性、壊死を反映して血清ASTが上昇する。肝疾患、心疾患の有力な指標として用いられている。

ALT(GPT)

  • 正常値
    男:9-44 女:7-27【単位:IU/l】
  • 臨床的意義
    ALTは肝、腎、心筋、骨格筋などに多く存在するが、その含有量はASTに比べて少ない。これらの臓器のなかでも特に肝細胞の変性、壊死を鋭敏に反映して上昇する。肝・胆道疾患の有力な指標として用いられている。

総ビリルビン

  • 正常値
    0.3-1.1【単位:mg/dl】
  • 臨床的意義
    血中ビリルビンの大部分はヘモグロビンに由来する。ビリルビンには直接ビリルビンと間接ビリルビンがあり、これらを合わせたものを総ビリルビンという。黄疸の診断と共に代謝過程、病態、経過などを把握するのに重要な検査である。

アルブミン

  • 正常値
    4.2-5.3【単位: g/dl】
  • 臨床的意義
    アルブミンは血清蛋白中の約50~70%を占めるタンパク質。体内で浸透圧の維持や各種の物質と結合し、それらの運搬に関与している。アルブミンは肝臓でつくられ、栄養状態悪化や肝機能障害で低下する。

その他

K

  • 正常値
    3.3-4.8【単位: mEq/l】
  • 臨床的意義
    Kは主に細胞内に存在する。Kの濃度異常は細胞膜の機能に重大な影響を及ぼし、神経・平滑筋・心筋などに重篤な機能障害を引き起こす。

CRP

  • 正常値
    0.3以下【単位: mg/dl】
  • 臨床的意義
    CRPは代表的な急性相反応物質で炎症性疾患や体内組織の壊死がある場合に著しく増加する。急性炎症またはさまざまな原因による組織壊死があり全身反応を起こすと6時間程経ってから増加しはじめる。通常その病巣の重症度に比例して増加する。

CK(CPK)

  • 正常値
    男:57-183 女:43-146【単位:IU/l】
  • 臨床的意義
    CKは骨格筋、心筋、平滑筋、脳などに分布する酵素。CKは血球中や肝臓にほとんど存在しないため、血清中のCKの増加は組織細胞の障害を反映している。

PT-INR

  • 正常値
    1.0(参考) 凝固療法:2-3
  • 臨床的意義
    PTは外因系の凝固異常を判定する検査で凝固時間で表示する。PT-INRはその値を国際標準比に換算したもの。正常値は1。PT-INRは通常、ワルファリン療法のコントロールの指標として用いられる。

ヘモグロビンA1c(NGSP)

  • 正常値
    4.6-6.2
  • 臨床的意義
    赤血球中のヘモグロビンにグルコースが結合したものをグリコヘモグロビンといいHbA1cはそのなかのひとつである。高血糖が長く続くとHbA1cの値も増加する。1~3ヶ月前の血糖コントロールの状態を反映している。

2016.2.1 鹿児島市医師会病院
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