病理診断科

病理診断科について

当病理部は、医師会病院内の症例の他に、鹿児島市内を中心とした多数の医療機関から依頼された検体の診断業務に携わっており、その検体は消化器、呼吸器、婦人科、泌尿器、皮膚、骨軟部、頭頚部、脳神経、網内系など臨床各科多岐に渡る。年間33,000件(院内における消化器を中心とした年間4,600件を越える症例を含む)に対し病理組織診断を行っている。これらに対して臨床各科の依頼に応えるべく迅速な診断を心がけると共に、特殊染色や免疫組織学的手法の応用により、正確な診断を目指している。

さらに、切除あるいは切除生検例については、診断結果に肉眼・組織画像を添えて報告しており、臨床側が患者さんや家族に行う結果説明にも役立てられている。

また、医師会病院は外科手術症例が多く、術中迅速診断も院外の医療機関からの依頼を含め年間950件におよんでいる。

細胞診部門では、院内2,700件を越える症例を含む年間約40,000件の細胞診検体について臨床各科の治療方針決定の一助を担うべく日常の診断業務に携わっている。とくに、最近増加しつつある腹水や切除断端の術中迅速細胞診に対しても常に迅速に対応すべく細胞検査士を中心に努力している。